呼吸する庭 –breathing garden–
- 2024.02.13
- ニュース
呼吸する庭 –breathing garden–
森 公一+真下 武久
art works with plants
人と植物の新しい関係にむけて
呼吸する庭 –breathing garden– は、人と植物の新しい関係を模索する試みであり、人の呼吸と植物の光合成を接続する二つの体験型作品、《ensemble columns》《ensemble particles》によって構成している。
作品《ensemble columns》(ギャラリーB )は、複数の柱を空間に配置したインスタレーション作品である。各柱には、人の呼吸に合わせて明滅する照明、植物と共にCO2センサーを入れたガラスドーム、CO2濃度の変化に応じてサウンドを再生する装置などを組み込んでいる。人の呼吸が光に変換されて光合成を誘発し、光合成がガラスドーム内のCO2濃度を変化させ、結果として多様な植物=多様なサウンドによるアンサンブルが実現する。ゆっくりと呼吸し穏やかに変化するサウンドに浸れば、植物の生の時間・リズムと同調するだろう。
もう一つの作品《ensemble particles》(ギャラリーC )も人の呼吸を光に変換し、植物の光合成を誘発する点で《ensemble columns》と同じであるが、《ensemble particles》は人の呼吸と植物の光合成によるCO2濃度の変化を、主として粒子状のCG(パーティクル・システム)を用いた視覚的表現へと変換するものである。人の呼吸に基づく粒子の運動が、植物の光合成に基づく粒子の運動と絡み合い混じり合う。相互に関連しながら描かれる運動の軌跡は、人と植物のペアがもたらす、生のエネルギーのダンスとなる。
「呼吸」という人の生にとっての基本的な営みを光に変換することは、「光合成」という植物の生の基本的な営みに関与する可能性を得たことに等しい。この「呼吸」と「光合成」の接続によって生成されるサウンドやビジュアルのフィードバックは、人と植物が相互に浸透しあうような、新しい関係へと導く可能性を秘めている。
- 会期
- 2024年3月15日|金| - 20日|水|(月曜休廊)
OPEN 11:00-17:00
*3月20日|水|の作品体験は、難病患者の方の予約を優先させていただきます。 - 協力
- 和泉 美枝、木村 静、眞鍋 えみ子、長谷川 昇、二瓶 晃、星 岳彦、
井上 敏典、松下 悦子、松井 慎一、NPO法人てんびん、Sous-Bois fleuriste - 会場
- 堀川御池ギャラリー2F ギャラリーB、C 入場無料
604-0052 京都市中京区油小路通御池押油小路町238‒1 - 注意事項
- ギャラリーには、一般利用者の駐輪場・駐車スペースはございません。自転車・バイク・車でのご来場はご遠慮ください。
公共の交通機関をご利用いただきますようお願いいたします。 - LINK
- https://mori.mashimolab.com/breathinggarden/