藤本由紀夫ワークショップ「HERE&THERE – 見ることと聞くこと – 」
- 2008.05.31
- 2008年度, アーカイブ, ワークショップアーカイブ
- カテゴリー
- ワークショップ
- 開催日時
- 2008年5月31日
- 場所
- 聡恵館 4F T401
- 講師
- 藤本 由紀夫氏
REPORT
「椅子に座る」という日常的行為を通して、日常と芸術、体験と創造、空間とコミュニケーションについて考えるワークショップ。
まず氏が過去に作品を制作された時のコンセプトを画像、映像を交えて紹介され、その後リートフェルトの椅子のミニチュアをグリッド上に並べました。
自由な発想で並べたミニチュアの配置が、幾度も並び替えを繰り返すことで以前のバリエーションに捉われた配置になっていきました。
アイデアが出尽くしたところで、次はサイコロを振り、出た目に従いミニチュアを並べました。偶然に導かれた配置は、意識し並べていた時には無かった自由さが感じられました。
実物の椅子でも同じことを行い、自ら配置した椅子に座ることで出来上がった空間と、そこから見える普段とは少し違った風景を自分自身で体感することができました。
またリートフェルトとイームズ夫妻の映像資料を見せていただき、彼らの作品が普段接する何気ない事象からヒントを得て制作、デザインされていることを学びました。
今回のワークショップに参加したことで、今後の作品制作や展示方法だけでなく生活までもがより豊かなものになることでしょう。
参加者13名。