角田紘一&細田守『アニメーション表現の原点』

同志社女子大学 情報メディア学会 第6回講演会

カテゴリー
講演会
開催日時
2010年5月12日(水)
場所
同志社女子大学 京田辺キャンパス知徳館 2F C283
講師
角田 紘一氏 (アニメーション作画監督)
細田 守氏 (アニメーション映画監督)

REPORT

黎明期から現在に至るまで日本アニメ界を支え、数々の名作を生み出された作画監督の角田紘一さんと、現在日本アニメ界をリードする存在であるアニメーション映画監督の細田守さんをお招きし、『アニメーション表現の原点』と題してご講演いただきました。

角田さんからは、セル画やタイムシートなど実際に現場で使用された資料を用い、アニメーション制作の過程と現状について解説していただきました。貴重な有名作品の資料を使ったダイナミックな解説に、参加者からも大きな歓声が上がりました。
東映動画時代の先輩/後輩という間柄のおふたり。
細田さんは作品制作への思いをこう語ります。
「どんな人でも楽しませる、という思想や雰囲気が東映動画には満ちていた。美大では先鋭的な作品を制作していたが、東映に入社し角田さんたちと仕事する中で自然と自分の考えが変わっていった。今も、多くの人間が関わる映画というメディアの監督として、できるだけ多くの人と共有できる面白さというものを探しています。」
気心が知れたお二人の掛け合いに会場からは笑いが絶えず、もの作りを志す学生の真剣な眼差しが印象的な講演会となりました。

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