企業文化誌『花椿』からみる、資生堂

同志社女子大学 情報メディア学会 第6回講演会

カテゴリー
講演会
開催日時
2010年11月10日(水)
場所
同志社女子大学 京田辺キャンパス知徳館 1F C183
講師
上岡 典彦氏(株式会社資生堂 花椿編集長)

講師プロフィール 上岡 典彦氏

1964年に香川県で生まれる。1987年、株式会社資生堂に入社。1995年広報室(現広報部)に配属。2007年には社団法人日本パブリックリレーションズ協会認定のPRプランナー資格を取得。2009年、企業文化部に配属され、第14代『花椿』編集長となる。

REPORT

情報メディア学会第六回総会開催に際して、資生堂の月刊誌『花椿』編集長・上岡典彦氏をお迎えし、広報時代のお話、資生堂の歴史、企業文化の考え方、そして『花椿』について、当時の貴重な資料を紹介しながらお話いただきました。
長年広報部に在籍されていた上岡氏。『マキアージュ』や『TSUBAKI』などのメガブランドや、それまで市場がなかった男性用スキンケア商品『シセイドウ メン』など、当時のお仕事について説明していただきました。
特に印象的だったのが「人の広報」。現在の資生堂を築きそして支えてきた人物や同社所属のマラソン選手などのインタビュー・書籍発行・PRを担当。上岡氏は彼らとの思い出を振り返りながら「人が一番興味あるのはやはり人。資生堂にはこんな素敵な人がいるのだということを伝えたかった」とお話しくださいました。
現在編集長を務める『花椿』は、資生堂の企業文化を伝える役割を持つだけでなく、著名な作家が寄稿し常に一歩先を行く紙面構成に、様々な業界からのファンが多いことでも有名です。上岡氏は『花椿』の特長を以下のように語ります。
「情報をストレートに発信するのではなく、いったん客観的に社会の視点に変換させると、資生堂のメッセージが増幅されていくのです」
氏の言葉通り、『花椿』には、資生堂/書き手/読者の3者による心地よい想像力の駆け引きが存在しているように感じられます。
参加者からは「華やかでおしゃれなイメージがあった資生堂が、時代と人々に対して真摯な企業だと感じました」、「広報の新しい面を知ることができました」との声が上がりました。

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