特殊メイクワークショップ-老婆-
- 2010.11.11
- 2010年度, アーカイブ, ワークショップアーカイブ
2010年度 第5回ワークショップ
- カテゴリー
- 研究発表
- 開催日時
- 【第1回】 2010年11月6日(土) 10:00〜17:00
【第2回】 2010年12月11日(土) 10:00〜17:00 - 場所
- 同志社女子大学 聡恵館 T557 実習室
- 講師
- 杉本 泰英 (スギモトヤスエ)氏 (神戸芸術工科大学非常勤講師)
REPORT
11月6日(土)
杉本泰英氏を講師にお迎えし、特殊メイクのワークショップを開催しました。
『老婆』と題し、特殊メイクの中でも「老いる」メイクを参加者全員が手や顔に施しました。
まずラテックスというゴム製品を皮膚に塗布し乾かします。この工程で肌に大小のしわや皮膚のたるみを作ります。皆こだわって丁寧に作業していて、納得のいく仕上がりになるまで何回もやりなおしていました。
次に陰影やシミや血管などを着色していきます。各自が持参した写真を参考にしながら老いた質感を表現していくのですが、汚れて見えたりゾンビのようになったり、消すことができないぶん手腕が問われる作業でした。
皆、普段なかなかできない体験に熱心に取り組み、完成後もお互い記念撮影をしたり、杉本氏にアドバイスをいただくなどして、たいへん充実したワークショップとなりました。
12月11日(土)
好評につき、第二回目が開催されました。
前回と同じく、目新しい体験に、失敗しつつも前向きに取り組む姿が見られました。特に数色しか用いずに手の血管やシミを着色する作業は、簡単なように見えて絵画技法の基礎でもあり、それぞれに格闘があったようです。
また、顔にメイクを施したチームは、より老婆らしく見えるような工夫を自分たちで考えたり、完成後の撮影の際に表情や小道具に気を配ったり、どのような老婆に見せたいかという演出にまで考えを巡らせていました。
どちらの回も、学生は終始笑顔で作業を進めていました。新しい知識と希有な体験がとても刺激になったようです。今後の学生の活動に良い影響を与えることでしょう。