ポートフォリオワークショップ
- 2011.10.29
- 2011年度, アーカイブ, ワークショップアーカイブ
2011年度 第5回 情報メディア学科ワークショップ
- カテゴリー
- ワークショップ
- 開催日時
- 2011年10月29日(土)
- 場所
- 情報メディア演習室3(知徳館1F C164)
- 講師
- 世ノ一善生 氏
REPORT
グラフィックデザイナーの世ノ一善生氏を講師にお迎えし、ポートフォリオの作成方法を学びました。”ポートフォリオ”とは面接やプレゼンテーションなどに使用される作品集のことで、それまでの仕事や活動などを見やすくビジュアライズした一種のコミュニケーションツールです。制作の現場では、ポートフォリオ自体のデザインの善し悪しが、評価に少なからぬ影響を与えることがあります。今回はきちんとデザインされたポートフォリオを作成することを目的として、本ワークショップを開催しました。
まずは世ノ一先生ご自身のポートフォリオを観察するところからはじまりました。氏の解説をもとにポートフォリオの大きさ、紙の種類、写真の配置、解説文の大きさ、使われている書体などを順に見ていきました。それらにはすべてデザイン上の裏付けがあるのですが、一見したところ、ごくシンプルな“あたりまえの”本にしか見えません。しかしそのあたりまえを実現するために、多くの工夫がされていることに学生たちは驚いたようすでした。
そして画像編集ソフト『フォトショップ』を使って、ポートフォリオのメインコンテンツである画像の修正を学びました。用意されたサンプル画像の明るさと色を調整し、像の傾きを修正していきます。素人目には“そこまでやるのか”と思われるような細かい作業ですが、これらはあとで大きな効果を生むことになります。今回は派手な“編集”はなく、より良く見せるための“修正”に重きが置かれました。
午後からはページレイアウトソフト『インデザイン』を使って紙面レイアウトと文字組みを行いました。レイアウトで重要なことは“主役の写真を見極めること”リズムをつくること”です。ポートフォリオの主役はあくまで写真。それらを最大限美しく、そして見やすいように配置しなければなりません。いっぽう“文字組み”とは文章の書体を選び、文字同士の間隔と行間を設定することですが、一般的にはコンピューターソフトが行ってくれるこれらの作業をあえてマニュアル操作することにより、品質の高い文字組みを行うことができます。
最後に、用意された素材を使って参加者がデザイン作業を行いました。出来上がったデータはカラーレーザープリンタで出力し、カットしました。
今回のワークショップはポートフォリオはもとより、デザインの目的とは何かを明確に教わった内容となりました。
参加者 10名