リュック・フェラーリ インスタレーション 『思い出の循環/Cycle des Souvenirs』

2012年度 情報メディア学科 ギャラリー展示

カテゴリー
作品展示
会期
2012年11月5日(月) ー 11月9日(金) 9:30 〜 19:30
会場
同志社女子大学 知徳館1階C163 mscギャラリー
企画
センチメンタルテールズ上演委員会
主催
同志社女子大学情報メディア学科・音楽学科

リュック・フェラーリ(Luc Ferrari)

1929年2月パリ生まれ。コルトー、オネゲル、メシアンに師事。
G.R.M.創設においてピエール・シェフェールと共働する。器楽、ミュージックコンクレート、電子音響音楽、映画、インスタレーションなど、さまざまな分野で活躍。スタジオ「回路の詩神」を設立したが、後に離れる。その後、個人のホームスタジオ「アトリエ・ポスト=ビリッヒ」を作る。世界各地で演奏、講演、教育活動を行う。イタリア賞、クーセヴィツキー賞など多数受賞。2005年8月、イタリアにて客死。

関連企画

ヘールシュピール(ラジオドラマ)の諸相—センチメンタルテールズ

会場 ‖ ジーベックホール[神戸]
出演 ‖ ブリュンヒルド・フェラーリ、石上和也、かつふじたまこ、渡辺愛
予約問合せ ‖ C.A.P.078-222-1003 / info@cap-kobe.com(担当:下田)

リュック・フェラーリと音楽をめぐる映画

会場 ‖ 同志社大学寒梅館ハーディーホール[京都]
『プリズムの色、時間のメカニック』(制作・監督:ジャクリーヌ・コー/作:ダニエル・コー)
『クロノポリス』(監督:ピョートル・カムラー/音楽:リュック・フェラーリ)
『リュック・フェラーリと ほとんど何もない』(監督:ジャクリーヌ・コー、オリヴィエ・パスカル)

リュック・フェラーリ・インスタレーション『思い出の循環/Cycle des Souvenirs』

会場 ‖ 武蔵野美術大学12号館1階ビデオアトリエ[東京]
お問い合せ ‖ 武蔵野美術大学映像学科042-342-6070 / http://eizou.musabi.ac.jp

センチメンタルテールズ ~in memory of Luc Ferrari~
8chマルチスピーカーで聴くフェラーリ作品と関連映像作品の上映

会場 ‖ 西麻布SuperDeluxe[東京]
出演 ‖ ブリュンヒルド・フェラーリ、大友良英、永田一直
お問い合せ ‖キャロサンプ http://www.callithump.info / info@callithump.info

REPORT

「音響装置は、観客ー聴衆を取り囲む曲線の表面を作るようにしなければならない。しかし、いる場所によって、異なった距離からの音響を受け取ることになる。すなわち、位置を変えることによって、多少とも空間を感じ取る、クローズアップやその逆を感じるのである。
こうして、六つの独立した音源が考えられるが、それらは離れているように知覚されたり、また同時に、一つの全体的環境を作るほどに混ざって聞かれることも必要である。
この六つの音源はそれぞれ独立して鳴らされる。それらは同期させられることなく、偶然的に時間の中で重なり合い、それはちょうど、実人生の音が私達の耳に到着する時に重なる、或いはより深く、私達の私的領域、頭の中の秘密の一角に到達する時に重なっているようなものだ。
六台の音源、ということは、およそ70分のCDが六枚、各CDは長さが異なっており、それによって決して重なり合いが同じにならないようになっている。
各CDの構成は同じである。4つの要素から出来ている。すなわち、
1) 言葉の要素(声、単語、文章の断片)
2) 現実の要素(環境音、多少とも解り易いそれ)
3) 沈黙(長さの異なる空虚)
4) 和声音の要素(「抽象」音或いは楽器音、層になっている)。
こうして、これらの要素は偶然的に時間の中で重なり合い、空間の中で変化する表面を形作り、身体の和声的曲線を移動させるような旅を生み出す。」
「現実の環境音は、非常に解りやすかったり、中程度に解りやすかったり、殆ど抽象的であったりさえする。しかし、それら全ては、記憶・内面・私の主観的ヴィジョンと関連があり、私の思い出と関わっている。
各要素は4分間で、小さな物語を語り、一つのドラマを感じさせる。これは作曲である。これは、私が遠い昔に録音し、全く使用せずに、忘れてしまい、今回使うことにした、音達の間を探しまわる一つのやり方なのだ。それはまた、私の現在時を録音することでもある。時間を混ぜ合わせること。路程である。
リストを作る。例えば、要素として、海・風・火山。摩擦として、布・皮膚・身体。交通として、町・列車・船・歩行。風景として、自然の環境音、夜の物音。内部として、家の中の音・化粧・遠くに聞こえる音楽。」
「現実は表現されるよりもむしろ示唆されるということに気がついた。しかし、音はこのように出来ている、つまり、それが現実に結び付いていることは解るが、その原因については忘れてしまっているような、幻影的なイメージを提示するのだ。この時、人は記憶のコレクションを手に入れる。」

文:椎名亮輔(学芸学部 音楽学科 教授)

出展者略歴
1929年2月パリ生まれ。コルトー、オネゲル、メシアンに師事。G.R.M.創設においてピエール・シェフェールと共働する。器楽、ミュージックコンクレート、電子音響音楽、映画、インスタレーションなど、さまざまな分野で活躍。スタジオ「回路の詩神」設立したが、後に離れる。その後、個人のホームスタジオ「アトリエ・ポスト=ビリッヒ」を作る。世界各地で演奏、講演、教育活動を行う。
1972年カール・シュズカ賞、1987年イタリア賞、1988年には再びカール・シュズカ賞、1989年文化省グランプリ、1990年クーセヴィツキー財団賞、1991年には二回目のイタリア賞を受賞した。

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