「デントン・プロジェクト」完成試写会のお知らせ
作品名:『ミス・デントンを探して ~同志社に60年を捧げた女性~』(約15分)
情報メディア学科生有志による「デントン・プロジェクト」が制作したドキュメンタリー映像『ミス・デントンを探して~同志社に60年を捧げた女性~』の試写会を開催いたします。
本プロジェクトは2010年秋、「同志社女子部の母」と称されるミス・デントンの生涯をより深く知ってもらうことを目的に、同学科生2名により始動。現在では同学科の有志15名の学生が映像制作に関わっています。ゼミの担当者である中村信博教授や、デントンに詳しい坂本清音名誉教授らの監修を得、このたび、スタートから約1年半かけて映像を完成させました。映像には、本学教員や学生もキャストとして参加しています。
- カテゴリー
- その他のイベント
- 制作
- 情報メディア学科生有志
- 日時
- 2013年2月26日(火) 15:00~
- 場所
- 京田辺キャンパス 知徳館 C131教室
- お問い合わせ
- 同志社女子大学 学芸学部 情報メディア学科事務室
TEL: 0774-65-8635
メアリー・フローレンス・デントン(1857ー1947)
米国カリフォルニア州出身の女性宣教師。1888年の来日以来、太平洋戦争中も帰国することなく59年間にわたり同志社女学校、女子専門学校の教育に貢献し「同志社女子部の母」と称される。自らは清貧の生活をしながら、女子部の校舎建築のための資金集めに奔走し、栄光館、ジェームス館等の建設を果たすなど、現在に至る本学の基礎を築いた。
REPORT
情報メディア学科生有志による「デントン・プロジェクト」が制作したドキュメンタリー映像『ミス・デントンを探して〜同志社に60年を捧げた女性〜』の完成試写会が、本学にて開催されました。
映像は、同志社女子大学同窓会館において、同窓会のみなさんと在学生とが共同でパンプキンクッキーを作るシーンから始まりました。そのレシピは、『同志社女子部の母』と称されたミス・デントンによるものです。新島襄によって日本にキリスト主義の学校が設立されたことを知り渡日、以来、同志社女学校・女子専門学校の教師のひとりとして、生涯を献げた女性宣教師ミス・デントン。
今回の映像は、文献やインタビューをもとに作成されたその生涯の再現ドラマと、今出川キャンパス内のメモリアル・ストーンや栄光館など、デントンの功績を示すモニュメントを巡るドキュメンタリーで構成されています。国籍にとらわれることなく、日本の若者に教育という形で奉仕し続ける姿。映像を通して知る深い信仰心と教師という枠を超えての人間愛に、デントンの墓碑であったメモリアル・ストーンに刻まれた『神と同志社の為に尽くした60年間』という言葉が重なり、感動に涙を流す参加者もありました。
上映会終了後は、助言と監修にあたられた坂本清音名誉教授、プロジェクトメンバーのゼミ担当者で、おなじく監修にあたられた中村信博教授と川田隆雄教授も交えての茶話会が催され、試写会参加者ひとりひとりが作品への意見・感想を述べる場となりました。完成に辿り着いた喜びを噛み締めながらも、真剣にその意見を受け止める先輩メンバーの姿に、後輩たちもいたく感化されたようです。
今回のプロジェクトにより、現在まで続く同志社女子大学の歴史の礎となったミス・デントンの存在を改めて深く知った学生たち。デントン・プロジェクトは、実際にデントンを知る世代から、現在の若者へと渡される新旧の架け橋となりました。今後もデントンプロジェクトは後輩たちに受け継がれ、映像だけでなく様々な表現メディアの可能性を追求しながら長期的に継続されていく予定です。その過程で、ミス・デントンの精神も受け継がれていく事でしょう。