情報メディア学会主催 松井 博氏講演会「シリコンバレーから見た、ICTの未来」

カテゴリー
講演会
講師
松井 博氏(作家・経営者)
開催日時
2014年6月25日(水)15:15〜16:45
場所
同志社女子大学 京田辺キャンパス 知徳館 8号棟2階 C283
参加対象
在学生および一般 入場無料 申込不要
主催
同志社女子大学 情報メディア学会
お問い合わせ
j-gakkai@dwc.doshisha.ac.jp (情報メディア学会)

講師プロフィール 松井 博氏(作家・経営者)

2009年まで米国アップル本社勤務。著書に『僕がアップルで学んだこと』、『企業が「帝国化」する アップル、マクドナルド、エクソン〜新しい統治者たちの素顔 』、『10年後の仕事のカタチ10のヒント シリコンバレーと、アジア新興国から考える、僕達の仕事のゆくえ』などがある。現在はクパティーノ市内で保育園を経営。

REPORT

米国アップル本社のシニアマネージャーの経歴をお持ちであり、現在は作家や経営者としてご活躍の松井博氏をお招きし、『シリコンバレーから見たICTの未来』と題して、講演会を開催しました。

前半は、統計データや氏のシリコンバレーでのエピソードをお話しいただき、後半は、ICTを活用したサービスの例や技術的発展の歴史を通して、これからの未来についてわかりやすくご教示いただきました。

現在日本では、高齢化が進み、未婚者が増え、多くの会社が創業から50年経過するまでに破綻しています。そして、世界はオンラインの発達により、現実とオンラインの距離が対等になり、職場と家庭が同化していく現象が起きていることについても触れられました。

今は、『ビッグデータ』と呼ばれる様々な端末から収集された情報が意味を持ち始め、それによって犯罪予測への応用や消費者と商品のマッチングなど、快適な生活が創造されることを紹介して下さりました。一方で、寿命が延び、物質的に満たされることで、これまで以上に悩む時代になると松井氏は強調されていました。「心に対するサービスへのニーズが高まって行き、結果として心を中心とした産業が確立する」というお言葉に、感銘を受けた学生も多かったのではないかと思います。

最後は、めまぐるしく職種が創出され変化するこれからの時代を生きる学生たちへのアドバイスとして、「二芸を掛け合わせて自身を売りこんでいくことが重要である」「創造力を養い仕組みを創造する人間になることがこれからの時代を生き抜く力の一つである」と締めくくっていただきました。情報メディア学科生にとっては、現在の情報技術やサービスを取り囲む現状を把握し、より一層情報技術の発展を考える機会となりました。

質疑応答にはたくさんの手が挙がり、講演会は盛況のうちに終了しました。

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