プロの現場に学ぶ CM・ドラマの撮影テクニック
- 2014.10.24
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2014年度 第6回 情報メディア学科ワークショップ
あの映画どうやって撮ってるんだろう? あのミュージックビデオの色は?
大学の機材を使ってあんな感じの映像を撮ってみたい。
参加者から募集した撮りたいシーンやカットを持ち寄りそれらを分析します。
コピーする事から実際のカメラワークやライティングを再現し体験します。
- カテゴリー
- ワークショップ
- 講師
- 武村敏弘氏
- 開催日時
- 2014年11月29日(土)10:00〜17:00(予定)
- 場所
- 情報メディア演習室3(C164) 途中屋外に移動
- 対象
- 情報メディア学科・情報文化専攻 在学生
- 定員
- 先着20名
- 参加条件
- 「映像演習」/「写真演習」のいずれかを受講中、受講済であること。
あるいはビデオカメラ/一眼レフカメラの操作に慣れており、露出についての知識を有していること - 持ち物
- 昼食、筆記用具
- 事前準備
- 映画、ミュージックビデオ、ドラマ、CM等で実際に撮影してみたい場面を一つ決め、申し込み用紙に記入してください。
- 申し込み
- 2014年10月27日(月)〜11月18日(火)
16:30まで情報メディア学科事務室(C206)
REPORT
『CM・ドラマの撮影テクニック』と題して、映像撮影ワークショップを行いました。
講師は、プロのムービーカメラマンで本学科の嘱託講師でもある武村敏弘氏です。
今回のワークショップでは、事前に受講生から自分で撮ってみたい映画やCMのワンシーンを募集し、実際にそのシーンの再現を試みました。
挑戦したのは以下の4種類です。
・映画『アンタッチャブル』:群像劇による長回しのシーン
グライドカム(手持ちカメラでの撮影の際に手ぶれを軽減する撮影機材)と台車を併用して、複数の人物の移動シーンを撮影。登場人物の動きに合わせた滑らかな移動撮影を経験しました。
・映画『マトリックス』:主人公が弾丸を避けるシーン
被写体が静止しているのに対し、カメラワークは高速で移動するというシーンの再現。タイムスライスという技法を用いました。被写体を囲むように複数台のカメラを少しずつ位置をずらして設置し、アクションと同時に全台で撮影をスタート。今回は、書類を持って歩いていた人物がつまづいて、書類が空中に舞う瞬間を撮影しました。
・ミュージックビデオ:人が空中を浮きながら移動しているように見えるシーン
レールとカメラドリー(移動撮影台車)を使用して人が空中に浮きながら前進するシーンの撮影を行いました。撮影素材と編集作業の組み合わせで、特殊な映像効果が作り出せることを学びました。
・ミュージックビデオ:カラフルな色調の影絵風シーン
映像スタジオに、ロール状の大きなトレーシングペーパーを背景紙として使い、人物に色の異なる複数のライトを当て、影に色を付けるセットを組み立てて撮影を行いました。
CMやドラマで目にしている映像がどのような仕組みによって作られているのか、そこにはどのようなアイデアが用いられているのか。見ている時には簡単に撮られているように感じられても、実際に撮影してみると様々な準備や工夫が必要なことが分かりました。
普段大学で利用している機材に加え、ドリーやスライダー、大型ライトなどのプロ用の機材も加えた大掛かりな撮影に学生は大変刺激を受けたようです。始終楽しみながら特殊撮影を体験できる良いワークショップとなりました。
参加者18名