Old School オールド・スクール Nukeme展
ディスプレイと紙の違いで一番大きいのは、紙にプリントしてしまうとCtrl+Z ができない、ということである。もし、インクの粒子に可逆性があって、失敗したときにはプリンターに戻っていく、という未来があるとしたら、そこにはデジタル・データ特有の「Ctrl+Z が できる」という軽さが生まれ、重みや厚みといった物質感がより希薄に感じられるはずだ。元に戻せないからこその危うさと、無限に虫 眼鏡で拡大できるリッチさ、わざわざ出力することのチープさが同時に感じられるのが、「デジタル・データの出力物」の魅力である。
- 会期
- 2015年11月30日(月)ー 12月21日(月)
- 開館時間
- 9:00〜20:00
入 館=閉館の15分前まで
入場無料
土日休廊 - 会場
- 同志社女子大学 mscギャラリー
(京田辺キャンパス知徳館6号棟1階C163) - 主催
- 同志社女子大学情報メディア学科
- 企画
- 科研費「ポストインターネットにおける視聴覚表現の作者性にかんする批判的考察」研究グループ
- 助成
- 本研究はJSPS科研費15K02203「ポストインターネットにおける視聴覚表現の作者性にかんする批判的考察」の助成を受けたものです。
- お問い合わせ
- 同志社女子大学 学芸学部 情報メディア学科事務室
TEL: 0774-65-8635
Nukeme(ヌケメ)氏 プロフィール
1986年生まれ。洋服を根本的なメディアであると捉え、ファッション・デザイン上での実験を作品化している。他分野の作家との共同制作によるものが多い。2011年にグリッチを作品化する手法を取り入れてからは、デジタルツールを使用した作品を積極的に制作している。2012年にコンピュータ刺繍ミシンにグリッチを発生させる「グリッチ刺繍」が、文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に選出。同作品でオーストリアのARSELECTRONICA 2013で展示とワークショップを行うなど、海外での活動も行っている。
http://nukeme.nu/
関連イベント
「Nukeme氏 講演会OS/テクスチャ/グリッチ」
2015年12月11日(金)16:45‒18:15
会場=同志社女子大学 京田辺キャンパス C131(知徳館3号棟1F)
Nukeme(アーティスト)× 水野勝仁(甲南女子大学文学部メディア表現学科専任講師)
司会:松谷容作(同志社女子大学情報メディア学科)