メディア創造学科企画展関連レクチャー「アート」って何ですか?
メディア創造学科企画展関連レクチャー「アート」って何ですか?
本レクチャーでは、6月にラーニングコモンズ・ギャラリーで展覧会を開催する美術家、伊東宣明氏をお招きして、ご自身の作品および制作活動などについてお話いただきます。
ネイルアート、アートアクアリウム、アートな旅、日常生活でなんとなく「アート」って言葉を使っていますが、「アートとは何?」って答えられますか?
本企画は、伊東宣明氏の作品を通じて、社会でよく分からないけど、なんとなく市民権を得ている概念「アート」についてレクチャーします。
この6月の展覧会では、学生の皆さんが制作に参加した映像作品を展示する予定です。
そのため、本レクチャーは参加者にむけた説明会もかねています。
制作への参加可否については、レクチャーを受けた後に決定してください。多くの参加者をお待ちしています。
- カテゴリー
- 講演会
- 講師
- 伊東宣明氏(美術家、ARTZONE職員)
- 開催日時
- 2018年4月13日(金) 15:00〜16:30
- 場所
- 同志社女子大学 京田辺キャンパス 知徳館7号棟1階C172教室
- 参加対象
- 同志社女子大学/大学院 在学生(※メディア創造学科/情報メディア学科生以外も可)
- 申込み
- 不要
- お問い合わせ
- 同志社女子大学 メディア創造学科 事務室
TEL:0774-65-8635
講師プロフィール 伊東宣明氏 Nobuaki Itoh
1981年奈良生まれ、奈良・京都在住。美術家、ARTZONE職員。2016年、京都市立芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。博士(美術)。「身体」「生/死」「精神」といった生きるうえで避ける事のできない根源的なテーマを追求し、映像やインスタレーション作品を発表している。近年の主な個展に「アートと芸術家」(WAITINGROOM、東京、2016年)、「アート」(愛知県美術館 APMoA Project ARCH、名古屋、2015年)、グループ展に「牛窓・亜細亜藝術交流祭」(牛窓地区/尻海地区、岡山、2014年/2017年)、「GRAVEDAD CERO」(Matadero Madrid、マドリード・スペイン、 2015年)、など国内外多数。
REPORT
「伊東宣明氏のレクチャー「「アート」って何ですか?」が4月13日にC172教室で開催された。
このレクチャーは、5月30日から同志社女子大学京田辺キャンパスのラーニングコモンズ・ギャラリーで開催される伊東氏の個展「人生で一番美しい」の関連企画となる。
伊東氏は長年、レクチャーのタイトルにもなっている「アートとはなにか」という問いを制作活動の軸のひとつにしてきた。とくに映像作品である《アート》と《芸術家》は、この問いに真正面から向き合った意欲作である。レクチャーでは、両作品を提示しながら、「アートとはなにか」という問いについて、またなぜその問いを提起する必要があるのか、について詳細な解説がなされていった。また、同様に、伊東氏の制作活動における重要なコンセプトのひとつである「生と死」ということについても、これまでの作品を多く提示しながら詳しく解説がなされた。
「アートとはなにか」という問い、および「生と死」というコンセプトは、たんにアートワールドに限定化されたものではない。「アートとはなにか」という問いには、自身の立脚している世界に対して反省的なまなざしを向ける態度が内包されており、また「生と死」というコンセプトは、生命体である私たちすべてが思考し、実践すべきものである。よって、伊東氏のレクチャーでの言葉は、アートという領域を越えて、広く多様な分野に属する人びとの胸に突き刺すものであったといえよう。当日は諸条件があり限定的な数になってしまったが、聴講者それぞれは今後の活動に関わる重要なヒントを得たはずだ。
レクチャーの最後にはラーニングコモンズ・ギャラリーでの展示作品《人生で一番美しい》におけるコンセプトと方法についての話があり、5月30日から始まる個展に対して聴講者は大きな期待を寄せ、本レクチャーは終了した。」