森 WALD – ルディガ・ティルマン展
ヨーロッパの森林は多様性にあふれており、特に植物の豊かさが印象的です。森林は私たち人間に対して様々な役割を果たしてくれます。景観、文化、資源といった要素のみならず、レクリエーションの場としても欠かせない存在です。
また、森は伝説や神話の発信地でもあり、観光資源としても重要視されています。ヨーロッパの森を絵画やイラストにおいて表現する場合、このような理由からか、人の手を離れた、ある種のロマンチックな描写が多く見られます。
一方、今回展示するティルマン氏の手描き作品は普遍的な「森」をその姿のまま描いています。資源として活用された様子、人間の痕跡が残っているにも関わらず、そこには純粋に解釈された「森」が存在しています。
ティルマン氏は作品の制作プロセスの中で、このような森林に関するさまざまな視点を取り上げ、視覚化していきます。氏の描く「森」は、自然のあるがままの姿、「自由な空間」であると同時に、人間が森から得てきたもの、つまり「資源の多様性」も表現されています。
- カテゴリー
- 作品展示
- 会期
- 2019年5月6日(月)ー5月27日(月) 9:30〜19:30
土日休館 - 場所
- 同志社女子大学 mscギャラリー
(京田辺キャンパス知徳館6号棟1階C163) - 入場料
- 無料
- 主催
- 同志社女子大学 メディア創造学科
- お問い合わせ
- 同志社女子大学 学芸学部 メディア創造学科事務室 TEL: 0774-65-8635
ルディガ・ティルマン氏 (RÜDIGER TILLMANN) プロフィール
ルディガ・ティルマン氏はデュッセルドルフ、ミュンスター、ハンブルグでビジュアルコミニケーションとイラストレーションを学び、現在、ドイツでイラストレーター、コミック・アーティスト、カートゥーン作家として雑誌や専門誌を中心に作品を発表されています。
氏はスウェーデンでの滞在をきっかけに、森を描く活動を始めました。ハンブルグの財団によりこの活動が評価され資金提供を受けたほか、2018年にはエリンヴェグナー奨学金も獲得。2016年から2019年にかけて、彼の描く「森」シリーズは様々な場所で展示され、評価されています。