NECインタラクションデザイナー對馬隆介氏講演会「ソーシャル ロボットのサービス デザイン」
“ロボットは、エンジニアによって開発されていた時代から、物語を紡ぐ人によって生み出される時代へと転換期を迎えています。
今回の講演では、NECのロボット開発とフィールドリサーチで見出してきたロボットの新たな価値と、人とロボットのインタラクションの工夫についての具体例を交え、これからのロボットをどうやって生み出していくかを考えていきます。”
-對馬隆介
講習会のおもな内容
1.ロボットの文化史
2.第2次ロボットブーム
3.NECのコミュニケーションロボット
4.ロボットブームの終焉
5.ロボット氷河期
6.えっ!?第3次ロボットブームってもう来てんの?
7.これからのロボット
※内容は当日、若干変更されることがあります。
- カテゴリー
- 講演会
- 講師
- 對馬隆介氏(NECインタラクションデザイナー)
- 開催日時
- 2019年5月15日(水) 15:15-16:45
- 場所
- 同志社女子大学(京田辺キャンパス)
聡恵館「ラーニング・コモンズ」イベントエリア - 参加対象
- 同志社女子大学在学生および一般
- 申込み
- 不要、入場料無料
- 主催
- 同志社女子大学メディア創造学科
- お問い合わせ
- 同志社女子大学 メディア創造学科 事務室
TEL:0774-65-8635
講師プロフィール 對馬隆介氏(つしまりゅうすけ)/NECインタラクションデザイナー
1980年青森県生まれ。多摩美術大学生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻卒業。NECにて携帯電話や業務システムのUX・UIデザインに従事した後、サービスデザインとインタラクションデザインを駆使してロボットの事業開発に奮闘中。
REPORT
NEC(日本電気株式会社)のインタラクションデザイナー對馬隆介氏を講師に迎え、ロボット文化史から未来のロボットクリエイターの役割についてまでお話を頂きました。
1960年〜70年代に描かれた多くの日本のロボットアニメによって現在のロボットの原型が示されたこと、ドラえもんのヒットにより「ロボットはともだち」というイメージが定着したことなど、我々が思い描くロボットのイメージはこの頃に作り出されたのだとわかりました。そして「ロボットはテクノロジーではなく『文学』が創った」という言葉には説得力がありました。
その後、開発当初からデザイナーが入って開発されたコミュニケーションロボット「パペロ」や、四日市あすなろう鉄道で駅員として広告塔として働く「あすなロボ」など、NECでのロボット研究について、具体的な開発例や実用化例を紹介して下さいました。
ロボットには、機能的価値、情緒的価値に加えて、プロモーションを担うなどの社会的価値もあるため、これからのロボットクリエイターはこれらを踏まえてロボットのキャラクターデザインを行う必要がある、これは言い換えると「ロボットの物語を描く」ということ。この言葉に、学生たちのクリエイティブマインドは大きく刺激されたことと思います。
学生たちが、これからどんなロボットをどんな未来の物語を描き出すのか、とても楽しみになりました。
(メディア創造学科 和氣早苗)