情報メディア系海外事情2013成果作品展(イタリア・フランス研修)

情報メディア系海外事情2013成果作品展(イタリア・フランス研修)

Study tour in Italy and France

カテゴリー
作品展示
会期
2013年9月23日(月)ー9月30日(月)
開館時間
9:30〜19:30 入場無料・土日休館
会場
同志社女子大学 mscギャラリー
(京田辺キャンパス 知徳館6号棟1階 C163)
お問い合わせ
情報メディア学科事務室
0774-65-8635

REPORT

情報メディア系海外事情2013

REPORT

2013年9月に実施された「情報メディア系海外事情」では、パリ滞在中に世界的なメディア・アーティスト、研究者であるジャン=ルイ・ボワシエ氏によるワークショップに参加しました。テーマは「俳句」で、ワークショップでは映画前史におけるマイブリッジやマン・レイらの連続写真、ロラン・バルトによる俳句の解釈などをふまえつつ、iPhoneなどの携帯端末による表現の可能性を探求することが課題とされました。

実際の制作には、独自に開発されたiOSアプリ“HaikuPicto”[※1]が用いられました。“HaikuPicto”は、携帯端末のカメラ機能を使って、5枚・7枚・5枚、計17枚の写真を撮影します。この17という数字は俳句の文字数と同じで、まさに映像俳句とでも言うべき作品を制作するためのアプリです。26名の参加学生はパリに滞在している間、各自のiPhoneやiPadを携帯し、常時作品を制作することを心がけていました。その中から生まれた作品は、単に最先端のメディアを使った美術作品というだけでなく、映画や写真、そして文学などの旧いメディアが持つ歴史的・形式的特性をふまえた新しい表現へと昇華するものとなりました。

本展覧会では、学内で行われた事前ワークショップで制作した作品“MaskPicto”[※2]も展示しました。こちらもパリでのワークショップと同様にiOSアプリを使って制作・鑑賞する作品です。これは写真(ポートレイト)をタッチすると隠れている別の写真が円形にくりぬかれて見えるというインタラクティブなコンテンツです。もともとのポートレイトとその裏に隠された意外な光景との差異に新しい意味が生まれます。
どちらも、携帯端末という新時代のコミュニケーションのもつ特性を考え、その新しい可能性を探求することを目的とするものであり、ワークショップに参加した学生だけでなく、展覧会を見た他の学生たちにとっても有意義な展覧会となりました。

※1 HaikuPicto
http://haikupicto.net/

※2 MaskPicto
http://maskpicto.net/

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