ザ・コピー・トラベラーズ『コピトラ8週間!』展
THE COPY TRAVELERS 8 WEEKS GALLERY!
ザ・コピー・トラベラーズ 『コピトラ8週間!』展
- カテゴリー
- 作品展示
- 会場
- 同志社女子大学 mscギャラリー
(京田辺キャンパス知徳館6号棟1階C163) - お問い合わせ
- 同志社女子大学 情報メディア学科
メディアサポートセンター
Tel.0774-65-8646
第一部:『あの日のコピササイズ』 THE COPY TRAVELERS
- 会期
- 5月15日(月)ー26日(金)
- 時間
- 9:00〜20:00(入館は閉館の30分前まで) 休館日=土日
THE COPY TRAVELERS プロフィール
京都を拠点として活動する美術家、加納俊輔、迫鉄平、上田良が協働したユニット。「複製」という手法の可能性について、コピー機やスキャナ、カメラなどのツールを用いて実験し、BLUE ART社よりアートブック『THE COPY TRAVELERS by THE COPY TRAVELERS』を出版。主な展覧会に「水に浮かんだフォーシーム」(eN arts、京都、2016)、「ストーブリーグ2016」(Division/VOU、京都、2016)、「THE COPY TRAVELERS by THE COPY TRAVELERS」(NADiff gallery、東京、2015)など。
第二部:『RUN UP!』 迫 鉄平 Teppei SAKO
- 会期
- 5月29日(月)ー6月8日(木)
- 時間
- 9:00〜20:00(初日のみ13:00から。入館は閉館の30分前まで) 休館日=土日
迫 鉄平氏 プロフィール
1988年大阪府生まれ。2014年京都精華大学大学院芸術研究科前期博士課程修了。瞬間を切り撮るスナップ写真の技法を応用した動画作品や、複数の瞬間を一枚の写真に畳み込むスナップ写真のシリーズにおいて、「決定的瞬間」から被写体と鑑賞者を解放することを試みる。主な展覧会に個展「剣とサンダル」(東京都写真美術館、2016年、東京)、個展「Sliver」(space_inframince、2016年、大阪)などがある。
第三部:『オブジェの写真と素描』 上田 良 Yaya UEDA
- 会期
- 6月12日(月)ー23日(金)
- 時間
- 9:00〜20:00(最終日のみ18:00まで。入館は閉館の30分前まで) 休館日=土日
上田 良氏 プロフィール
1989年大阪府生まれ。2014年京都精華大学大学院芸術研究科前期博士課程修了。自作したオブジェを撮影し、写真作品として提示することで、空間や重力などといった「彫刻的制度」からオブジェを切り離し、物体そのものの色や形に焦点をあてることを試みている。主な展覧会に個展「Small Scenery」(YEBISU ART LABO、2016年、愛知)、「VOCA展2017 現代美術の展望ー新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、2017年、東京)などがある。
第四部:『Riverside Time』 加納 俊輔 Shunsuke KANO
- 会期
- 6月26日(月)ー7月7日(金)
- 時間
- 9:00〜20:00(初日のみ13:00から。入館は閉館の30分前まで) 休館日=土日
加納 俊輔氏 プロフィール
1983年、大阪府生まれ。2010年京都嵯峨芸術大学大学院芸術研究科修了。現在、京都を拠点に制作活動を行う。写真(を撮る/を視る)を主なメディアとして扱い、イメージと物体の関係性についての考察を軸に、「見る」という体験を捉え直す試みとして平面、立体、映像と多岐の表現形態で展開している。近年のおもな展示に、「VOCA展2017 現代美術の展望ー新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、東京、2017)、「コンストラクション断面」(Maki Fine Arts、東京、2016)、「これからの写真」(愛知県美術館、愛知、2014)などがある。
REPORT
アートユニット、ザ・コピー・トラベラーズ(THE COPY TRAVELERS)と、ユニットメンバーの展覧会『コピトラ8週間!』(2017年5月15日~7月7日)がmscギャラリーで開催された。
京都を拠点に活動するザ・コピー・トラベラーズ(THE COPY TRAVELERS)は、加納俊輔氏と迫鉄平氏、上田良氏の3名のアーティストによるアート・ユニットで ある。このユニットはそれぞれの制作に取り入れている「複製」の手法の可能性 を、コピー機やスキャナー、カメラなどのツールを用いて野心的に探求している。具体的には、カメラやスキャナーなどで作られたイメージに、コンピュータ処理や様々なオブジェクトの重ねあわせ、切り込みなど、様々な加工を施し、最終的にコピーで1枚のイメージに仕立てあげていく。鑑賞者は、その作品のまえに立つとき、モノの共鳴関係や、物理世界とメディアで生み出された世界の関係、モティーフの意味性など、イメージがもつ強烈な力に引き込まれていく。
新作をふくむ数々の作品が展示された本展でも、鑑賞者はイメージに魅了され、ザ・コピー・トラベラーズが生み出す世界を堪能した。mscギャラリーの展覧会では珍しく、学外からの数多くの来場者があり、展覧会は活況を呈していた。
また、ザ・コピー・トラベラーズの展覧会に引き続き、ユニットメンバーそれぞれの個展(迫鉄平『RUN UP!』(5月29日~6月8日)、上田良『オブジェの写真と素描』(6月12日~23日)、加納俊輔『Riverside Time』(6月26日~7月7 日))が開催された。映像や写真というメディアを使用し、ザ・コピー・トラベラーズとはまた異なる世界を迫氏、上田氏、加納氏は作り上げ、鑑賞者はそれぞれの世界に魅了された。
松谷容作(情報メディア学科)