島田大介氏講演会「映像にできること – ミュージックビデオの今」
同志社女子大学 情報メディア学会 第8回 講演会
- カテゴリー
- 講演会
- 開催日時
- 2011年5月18日 (水)
- 場所
- 同志社女子大学 京田辺キャンパス 知徳館 1F C183
- 講師
- 島田大介氏
講師プロフィール 島田 大介氏(映像作家)
株式会社コトリフィルム代表。1974年大阪生まれ。京都芸術短期大学映像科卒業。CM・MVの演出を中心にショートフィルム等の映像ディレクション、ファッションブランド『MA』との映像コラボレーション、その他CDジャケットのアートディレクション、近年はCHARAのパーソナルブックでは写真家としても活動中。
ミュージックビデオ代表作
Mr.Children・木村カエラ・Chara・RADWIMPS・秦基博・中島美嘉・サカナクション・安藤裕子・9mm Parabellum Bullet ・ASIAN KUNG-FU GENERATIONなど
コマーシャルフィルム代表作
DoCoMo2.0[M&V]・UNIQLO MIX [fitting room]・ちふれ化粧品・SEGA・KFC・SAPPOROなど
REPORT
ミュージックビデオ(MV)からCMまで幅広く手がけている、映像作家の島田大介氏をお招きし『映像にできること-ミュージックビデオの今』と題してご講演いただきました。
講演会開始前、会場ではコトリフィルム(氏の制作会社)作品集が上映されました。なんと、今講演のためにわざわざご用意くださったとのこと。客席からは「これも島田作品だったのか」との声も上がり、開始前から氏の映像世界を堪能できました。
まず、映像作家になった経緯、MV界の仕組みと現状についてご説明くださいました。
「広告費は年々削減傾向にある。しかしそんな状況だからこそ、新しいメディアやツールを使用して、これまでとは違った形のプロモーションを作ることができる」と島田氏。映像と音楽のセッションをUSTREAM生配信(サカナクション)した例や、Skypeで各地を繋ぎ、その配信映像をMV(Michi)にした例などを紹介しながら、映像を使った新たなプロモーションの可能性について言及されました。
また、ハイスピードカメラで撮影した『STONE COLD BREAK』(10-FEET)や、実写やコマ撮りアニメーションなど何種類もの手法をかけあわせた『君と羊と青』(RADWIMPS)を紹介しながら、MVの制作過程とその裏側をわかりやすく説明してくださいました。
最後に「MV制作はアーティストと共に映像を作れるんです。そこが一番楽しいところです」とMVに対する思いを語る島田氏から、MVへの愛を感じることができました。
会場はほぼ満員。情報メディア学科だけでなく他学科や他大学からの参加者もあり、盛況な講演会となりました。