紙面設計ワークショップ

2012年度 第4回 情報メディア学科ワークショップ

コンピュータによるデザインが主流になった現在においては、誰もが簡単に紙面をデザインすることができるようになりました。しかし、紙面の上に情報を的確に構成・配置し、かつ美しく見せるためには、コンピュータをうまく扱えることだけが重要なわけではありません。このワークショップでは、印刷した文字を実際に配置しながら、文字を扱う事の重要性や美しいデザインとは何かを探っていきます。

カテゴリー
ワークショップ
講師
白井 敬尚氏(グラフィックデザイナー・武蔵野美術大学教授)
開催日時
1日目 2012年10月20日(土) 13:00 〜 17:00
2日目 2012年10月21日(日) 10:00 〜 13:00
場所
情報メディア演習室3 知徳館 1F C164

講師プロフィール 白井 敬尚氏

株式会社正方形、正方形グラフィックスを経て、1998 年白井敬尚形成事務所を設立。 主にタイポグラフィの分野を中心としたデザインに従事している。また、タイポグラフィ史の研究にも積極的に取り組み、多くの大学・学校でデザイン教育に携わっている。主な仕事に、『タイポグラフィの領域』『書物と活字』『ふたりのチヒョルト』『欧文書体百花事典』(以上、朗文堂)、『秀英体研究』(大日本印刷)、『ユリイカ』(青土社)、『アイデア』(誠文堂新光社)など。 武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科教授。

REPORT

第一線で活躍するグラフィックデザイナー白井敬尚氏を講師にお迎えし、名刺制作ワークショップを二日間にわたり開催しました。

一日目は、「理にかなった構造をもった紙面構成」をテーマに、紙面を構成するタイポグラフィやレイアウトを考える上での理由付けについてお話しいただき、その後、実際の名刺の制作に取りかかりました。

これまでに会話をした事がない参加者同士がペアを組み、お互いの名刺を作成することとし、制作に際しては、白井氏から以下の「縛り」が出されました。
1. 使用する色は黒のみ
2. 装飾(記号、画像、グラフィック)は使用しない

ペアを組んだ参加者は、デザインの好みや名刺をどのようなシーンで使用するのかなど、お互いの事を知るために、まず対話を行いました。次に、対話時の印象や名前の字面印象などを踏まえて名刺に載せる情報を整理し、手書きでレイアウトデザインのラフスケッチを作成しました。

作成したラフスケッチを白井氏に見せて名刺デザインの意図を説明し、白井氏からコメントをいただきながら、その場でラフスケッチを完成させ、その後Illustratorで実際の名刺データを作成しました。

二日目は、Illustratorで作成した名刺データをプリントアウトし、白井氏と実際の名刺を見ながら意見を交換し、さらに細かな調整を行い、名刺を完成させました。

文字と空白だけを用いたデザイン手法を体験することで、タイポグラフィの機能や面白さに気づくことができたワークショップでした。

参加者22名

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