「色　声　触　法境」

表現文化特殊演習では、コンピュータプログラムを使ったインタラクティブなメディア表現の制作を行っています。メディアデザインの表現手法のひとつとしてプログラムは重要な役割をもちます。マウスやキーボードに加え、音や体の動きにインタラクティブに応答するプログラムを制作し、人に新しい体験を提供するコンテンツを探ります。

本展示は、視覚・聴覚・触覚を通じて体験するインタラクティブな作品です。電流の流れに反応して音を生み出すMIDI装置「TOUCHME」を用い、鑑賞者自身が伝導体となって装置に触れることで、音の変化をお楽しみいただけます。近年は直接的な接触がなくとも人と人とが心を通わせることが可能であり、またテクノロジーの発展により心や感情に対する認識や境界の捉え方も、多様化しつつあります。本作に触れ、体験していただくことで、他者との心の向き合い方や、自身の中の心の認識について想いを巡らせる機会になればと思います。